寒さによる肩こりや痛みはなぜ起こる?解剖生理学から読み解こう! - 国際資格認定のセラピストスクール

query_builder 2021/12/23
ブログ


イギリス国際資格認定校・セカンドキャリアのためのセラピストスクール「マジックハンズ・セラピストアカデミー」の坂巻です。


今年も残すところ1週間余りになりましたね!

やはり年末が近づくにつれ、寒さも一段と厳しくなってきました。


クリスマス以降は大型寒波の影響で全国的に、気温がグッと落ち込むそうですので防寒などはしっかりしてお出かけくださいね!


さて、今回は自分が受け持つお客様の中でも増えてきました「寒さによる首のコリ」について解剖生理学の観点からお話ししていきたいと思います!



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①寒さが体に与える影響



まずは、気温が下がることで人間の身体にはどのようなことが起こるのか見ていきましょう!

気温が下がる(寒いと感じる)と


○血流循環の悪化

○姿勢の悪化

○活動量の低下


上記のようなことが起こります! さて1つずつ説明させていただきますと・・・


○血液循環の悪化


人間の身体は体温を一定に保とうとする機能が備わっております。

これは体温調節機構と言って、脳で体温の基準値が設定されており、この基準値を変化させるようなことがあると

・暑ければ体温を下げる

・寒ければ体温を上げる

と言ったようなことを身体の各部所に命令をします。


例えば

気温が高く、体温が上昇するようなことがあれば「発汗」と言われる機能で熱を体外に放出します。

この逆で、気温が低く、体温が低下するようなことがあれば熱を体外に放出しないようにするのです。

この「熱を体外に放出しない」という機能は、体表面上の血管を収縮し細くすることで熱を放出しずらくしています。



○姿勢の悪化


寒さを感じると身体を縮こめた経験がみなさんあると思います。

これは生物の本能のようなもので、生物が生きていく上で内臓はとても大事なものになります。

この内臓が冷えてしまうと生命維持に影響を与えてしまいます。


私たち人間の内臓は主に腹側に位置しています。

寒さを感じることで、身体を前屈みに縮こめるのは、この内臓を冷やさないようにと守る防御反応なのです。



○活動量の低下


寒い冬にはどうしても防寒のために服を重ねて厚着になってしまいますよね。

ただし防寒という意味で体温を冷やさないようにしっかりと服を着ることはとても大切なことです。

ただしここにも落とし穴があります。


それは体が動かしづらくなる事です!


人間が体温を作る際には、筋肉を動かすことで体温を産生します。

厚着をすることで、体温の放散を防ぐことができますが、新たに体温を作ることの妨げになってしまうのです!



②寒さと痛みのメカニズム



①でお話しさせていただいた通り、「寒さ」によって色々な影響が出ます!

その中でも「血液循環の悪化」は痛みに間接的にリンクしてきます。


寒さを感じることで、体表面上の血管や筋肉の内側を走る血管が収縮し細くなります。

細くなった血管の流れは悪くなってしまい、上手く細胞などに血液が送られなくなってしまいます。

なおかつ活動量が低下することで血液の循環がなお悪くなってしまいます!


そうなると細胞に酸素を送り届けられなくもなってしまいますし、細胞や筋肉より生成された老廃物も上手く運ぶことができなくなってしまい溜まっていきます。

老廃物が溜まってくることで、筋肉の動きが悪く鈍くなっていきます。



動きが悪くなった筋肉は徐々に硬くなっていき、近くを通る神経を圧迫していきます。

それにより首や肩に痛みなどが現れてくるのです!


それによりまた身体を動かさなくなる・・・


と言ったような悪循環に陥ります!

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③身体を冷やさずに、温めて、血流をよくしよう!




ではこの時期はどのように過ごせば首のコリや痛みを起こすリスクを減らすことができるのでしょうか?

いろいろな方法がありますが簡単なものをご紹介します!


○適度な運動

やはり身体を温め、血流を良くするための一番は身体を動かすことです!

運動などによって身体を動かすことで、血流の流れを改善できるだけではなく体温を上昇させることもできます!

ウォーキングやストレッチなどの軽運動は体への負担も少なく取り入れやすいものの一つです。


オススメとしては縄跳びがとても良いです!

縄跳びは肩周りを大きく動かすことで血流循環を促すのはもちろんのこと、ジャンプ動作は下半身の筋肉を使うので体温上昇がより多く期待できます!

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○保温性インナーの着用

防寒のために服を何枚も重ねるのもいいですが、先述させていただいたように、重ね着によって身体活動が低下することで、かえって悪くなるケースも考えられます。

保温性インナーは一枚でも体感温度なども変わってくるものです。

また何枚も重ね着する必要もなくなりますので、活動量が低下しずらくなるかと思います。


いろいろな会社からでていますので、種類も豊富ですし、値段も安価なものを多数ありますのでこれからの時期には重宝すること間違いなしです!

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さて今回は「寒さによる首のコリ」を題として身体の機能から紐解いていきました。


このように何かの疾患や病気・症状を勉強する学問のことを「病態生理学」と言います。


そしてこの「病態生理学」を学ぶためには、人間の身体の構造と機能を勉強していかなければなりません。

人間の身体の構造と機能を学ぶ学問を、構造は「解剖学」、機能を「生理学」と呼びます。


私たちのアカデミーではこの「解剖学」と「生理学」を1から学ことができます!


ぜひ一緒に人間の身体の勉強をしましょう!



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